新潟県の秘境地と言われる銀山平。
真冬には6mも雪が積もるので、そこへ行くトンネルも閉鎖されてしまうような場所。
ダムがあるのですが、とても神秘的でした。
今回は、その近くにある尾瀬と言う温泉宿がポツポツある中に
まとまった10棟のログホームの村へ行ってきました。
家族経営で温泉と貸別荘としてログホームを展開していた主人が高齢になり、
南魚沼で宿を営んでいるオーナーに継承したという事です。
ログは手入れが大切なのは私達も良く理解しています。
雪深いところなので3メートル近くある高基礎はバスルームとしてリノベーションされていました。
一棟貸しの宿として、ヴィンテージの家具やモダンなキッチンで
今どきのスタイルで心地よい空間になっていました。
建物の手入れも大変ですが、野原に建つログホームなので
植栽の手入れもとても大変だったと思います。
話の中では、雪が深く半年ほどしか作業する事ができず
リノベーションするのに4年の歳月がかかったそうです。
ここでの料理は全て山で採れた食材。
地産地消でのローカルガストロノミー。
日本には四季があり、温泉があり、山や川のロケーションがある場所が沢山あります。
能登もそうですが、上手に運用しないと勿体ない不動産を地元の方達にとって
いい形で提案できる不動産・建築会社・投資家が必要な時代だと改めて思いました。 sawano
澤野 恵
湖と森の国が幸福度が高い理由
皆さんフィンランドと聞くと何を思い出しますか?
『サウナ』『ムーミン』『デザイン』etc
沢山のキーワードが出てくると思います。
最近では『ヒュッゲ』なんていう言葉もあって、この国で生活したら幸せだろうなぁ。
と彷彿させる国のナンバー1なのではないでしょうか。
「フィンランドへ行ってきます」と言うと決まって「いいなぁ」という返答が来るので日本人はみんな好きな国ですよね。
そうなんです。
いつ行ってもここは安らぎの国なんです。
私は二回目ですが、安心ポイントは治安が良い事そして北陸にどこか似ている事。
今回はOuluという北部の町に滞在しました。
現地の方にアシストいただいたので、北欧の暮らしがなぜ幸福なのかがよく判りました。
仕事は15時半頃には切り上げて16時には事務所にほぼ居ないそうです。
朝は7時くらいから仕事にかかっている方も多いそうなので、8時間労働は変わらないのかな?
帰宅して、庭の手入れや家の仕事をして
夕食を摂ってから夜にサウナやトレイルをして楽しむようです。
ちょうど白夜なのもあって、Airbnbで借りたお宅のお隣さんは
21時過ぎから草刈りを始めていました。
そして、金曜日の夕方から土日はSummerCottageで過ごすので住宅街はとても静かです。
借りたお家にはサウナがあり、チャレンジしましたよ。
裏庭のデッキでぼーっとしながら、庭から森へ続く緑を眺めていると心底リラックスできます。
ふと思ったのは、22時になってもずっと鳥のさえずりが聞こえているんので「鳥は一体いつ眠っているんだろう?」鳥は暗くなると見えなくなるのですが明るいうちはずっと起きているのかな?
と、どうでもいいことを考える時間がとても魅力的な環境でした。
建築業界も働き方改革で業務時間がずいぶん変わりました。
少なくとも一時間は帰宅時間が早まったので、在宅時間が一時間増えるだけでこんなにも気持ちに余裕がでるのかと実感しています。
時間が出来た分、身体のケアもできますね。
金銭の心配が要らない事も必要ですが、心と身体の健康が幸福度を高める条件だと思います。
日本人はもっと他国から学び取り入れる事が必要だと思った出張でした。 sawano
LOG HOMEの新しい工法を求めて
今回の出張はフィンランドへ来ています。
移動時間約24時間かけて、ヘルシンキから北部のオウルへ。
そこから4時間かけてLOGHOMEの工場へ視察と商談に来ました。
オウル空港からは車でスウェーデン国境近くの場所へ移動。
途中、橋を横断してもらい国境を行き来したらiPhoneの時計がおかしくなってました笑
道行く道は、緑と水がずっと続いて飽きる事のない景色です。
途中トナカイの散歩に遭遇。
聞くと野生のトナカイではなく、飼いトナカイの放牧のようです。
北海道でドライブ中にエゾシカを見かけるような感覚ですが、圧巻でした。
工場はエネルギーを最大限に抑え、太陽光パネルが壁面にまで設置されています。
最新のマシンを導入した作業工程は、性能と効率が兼ね備えた綺麗な環境でした。
日本での構造計算が可能ならば、高性能のモダンなログホームを作る事ができます。
早く日本に戻って、関係者と相談していきたいです。
その後、大きな現場を見学させてもらいました。
大断面のログはとても迫力があり、カッコいいんです。
住宅と事務所とガレージを併設した物件は、
ドイツ人のオーナー様が拘った暖房熱源や設備も備わっていました。
ヨーロッパはサスティナブルな環境を第一に考えて施工していると思います。
日本の高い性能値も大切ですが、作り方に無駄が沢山あるように感じます。
それらも鑑みて、効率よく性能の高い何よりも居心地の良いHOMEを作っていきたいです。
今回はログがメインですが、ヨーロッパの最新の現場が見れてよかったです。
ライフスタイル編はまた後日にアップします。 sawano
定期借地権で家を建てるという方法
『一般定期借地権』という言葉をご存じですか。
あまり流通している方法ではないので、きっと聞きなれない言葉ですね。
これは文字通り「一定期間(50年以上)土地を借りる権利」です。
家を建てるには土地が必要なのですが、
それは必ずご自身の所有する土地でなくても建築は可能です。
大抵の方は住宅ローンを組みますから、土地に抵当権を付ける事が可能であればご親族の方に土地を提供していただき担保提供者になっていただく事が必然となります。
『定期借地権』は血縁関係の無い地主様から土地を借りますので、抵当権の設定は不可能ですよね。
それでも建物はご自身の所有物として建築いただけるので、住宅ローンの利用は可能です。
どういう事?となりますが、土地を買わないメリットのある住宅取得方法に興味のある方は、
ぜひご相談ください。
メリットばかりではありませんが、所有権との違いをしっかりご説明します。
当社ではすでに30棟を超える案件にて、住宅を建築いただいている事例があります。
私自身も、里山にて180坪の土地を借りて住宅を建てました。
ゆったりとした土地で、土地代金の負担が少なく豊かな気持ちで生活できる方法の一つです。
私は子孫に残す必要のない不動産を所有しなくてもいいかなと思い、選択しました。sawano
ライバルも仲間になる時代
今年の石川県は能登半島地震もあり、北陸応援割りで観光客を呼び込んだりメンタルが忙しい年度の始まりとなっています。
未だ現地の風景は変わらないと言った環境下で、ボランティアの方達の前向きな投稿を見る日々。
私達建築屋は、通常の仕事に加え現地を確認して見積もりの作成にかかっている段階です。
地震被害の少ない地域のお客様からは、新築やリフォームのご相談も数多くいただいております。
このような時期でも忙しくさせていただけることはとても幸せですが、反面どこまでお役に立てているのだろうか?と不安になる時もあります。
私達にできる一番の仕事は、安心できる住まいを提供すること。
それが、可能な限り費用と工期を抑えて建築できればいいとは思っています。
ただ、住宅って応急的な事を一番に重視するのはどうなのだろう?
と、考えるとなんでもいい訳ではありません。
私達はツーバイフォー協会や宅地建物取引業協会、建築設計事務所協会他いろいろ所属しています。
いまこそ、そのような同地域で活躍している仲間の会社さん達とタッグを組んで力を出す時ではないでしょうか。
工務店は特に、他社さんをライバル視して同じ協会内でも話もしないなんてことを聞いたり会議や協議会も意見を否定する場面も見ています。
いつまでも単独会社だけで、事業をする時代ではありませんよね。
建築業は古くからのしきたりや縦社会の環境下に居たりしますから、考え方が古い事も多々あります。
私は、出来ない事を無理に請け負う必要なく一社一棟の請負ではなく構造に強い会社と意匠に強い会社で建築の請負方法も変えてもいいと思う経営者です。
実際、ツーバイフォー協会のメンバーである会社様と一緒にこれから商品を出していく予定もしていますので少しずつ業界をイノベーションしていきたいと思います。 sawano
少しずつ春に近づく
数年ぶりに松本城へ行きました。
長野の桜はまだ五分咲きといった感じでしたが、青い空にアルプス山脈とお城を見て日本の素晴らしい景色をゆったり感じる事ができました。
金沢市内でもお花見ムードが盛んで、駅から兼六園やひがし茶屋街は沢山の観光客でにぎわっています。
北陸応援割りもあって賑わっていると思いますが、外国の方もとっても多いですね。
外国人から見た桜の風景って、どのように感じるのでしょうね。
私達がフランスで見る町中ミモザの花が咲きほころんでいる景色を見るのと同じかな。
花は一時の風景を彩ってくれます。
その時期に見た風景で、その国の色味や香りの印象も変わってくるでしょうね。
日本は四季があるので、薄墨桜や新緑に紅葉。
加えて雪景色とバリエーション豊かな風景があるのでリピーターも多いかもしれません。
近所の川沿いに咲く桜並木もライトアップされて、ようやく春が来たと感じました。
まだまだ寒いですが、少しずつ春に向かって歩いているように感じます。
同時に能登半島地震にて被害に遭われた方にも春を感じていただけますように。sawano