構造の木材が表しになると、どうしても和風っぽくなってしまいます。
建物コンセプトはFarm CottageでしたからインテリアもFarmers styleに統一予定。
ただ、そこまで拘り切れないし当社倉庫にて在庫で行き場に困った建材を使うとなるとしっかりstyleが統一できるか心配でした。
外壁には、カナダからLog材を輸入した際一緒に入れたLogサイディングを採用。
建築予定当初は25年前に輸入したLOG材を5段ほど組んで土台にしたかったのですがLog材を使うと使わないとでは構造材の金額が100万円以上も違うと言われ諦めました。
その後、使いたかったLog材はお客様がミニコテージを建築いただいた際にお使いいただき見事再生されました!
日の目を浴びず倉庫の肥やしになっている材料が沢山ある事は否定できません。
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澤野 恵
フィールドワーク
11月は三か所のフィールドワークに参加させていただき、実りある11月でした。
一つは、会社の拠点である金沢市南部の四十万地区。
ここでは何度もブログ記事になっています、「NPO法人みんなの畑の会」に参加させていただき自然農法を教えてもらいながらスタッフ一同にて無農薬の野菜を作っています。
その地主さん達のつながりにて、竹山の整備に入りました。
約50名のボランティアスタッフと、市や県の方達も参加になり不要な竹の伐採をしてそれを竹チップ機械に通して粉砕。
それをまた、利用するという循環です。
翌週は、お世話になっている町会の焼き芋大会に参加。
焼き芋を楽しむと同時に市の森林再生課の方達と、竹を使った遊びと当社から建築端材を使ったプランター作り。
地元の方達なので、みなさんといろんなお話ができて面白いです。
企業が行政に入り込むと嫌な顔をされがちですが、少しずつ顔見知りの方もできてお仲間に入れていただけてるのかなと感じます。
最後は来年、念願のFarm Houseを建てることができる三谷地区の牧山にて山の散策に参加させていただきました。
参加されているのは、それぞれのスペシャリストの方達。
熊との結界をどのようにしたら、人間と熊が共存できるか?
実際に歩いていると、熊の銀杏いっぱいの糞が歩道に落ちていました。
樹木の事をなんでも知っていらっしゃる方や、里山を小さなお子さんたちと歩きたいという森の幼稚園を主催される方。
それぞれの場所で、多くの事を学び自社で行っているSDGsの取り組みにも生かせます。
別のチームは加賀市の里山へ、視察に行っていたようですね。
当社のスタッフはみんな、興味があり何かやりたがり屋さんです笑
どの日も、お天気が心配されていましたが見事に晴れました。 sawano
サスティナブルな建築を目指して
建築までのストーリーがとても長くなってしまいました。その間にも、図面は着々と作り内装仕上げも決めていました。
今回は、材料に無駄なくコストも時間もかからない建築をやってみようと試み建物計画をしました。
建物の外周部は4間(約7.2m)角の真四角の本屋にウッドデッキと玄関ポーチが飛び出た感じです。
屋根は90度の勾配にて、小屋裏を一部部屋にしています。1階16坪に小屋裏10坪デッキ8坪とコンパクトな作りです。
1階室内は天井の構造材を現した大きな梁が行きかっています。
二階は一部天井も低いのでプラスターボードを貼って綺麗に仕上げていますが、すっきり仕上げて色合いも明るくしたので天井に低さが気になりません。
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時間をかけて、手間暇かけて
ルールを変える事は簡単じゃない
今回、とても勉強になったのは行政との関わり方。
地元の方々と、この地で建築してどのように里山を広めていくかという話し合いは沢山しました。
それらをまとめて、行政に提出するのですが中々理解していただけない。
それは、前例の無い事だからだそうです。
前例の無い事は、一旦できません。と回答が来ました。
それでは、どのようにしたら今回の計画は遂行できますか?に対しても明確な回答は来ず、金沢市の担当者さんと話し、資料を提出してそこから県の担当者さんへ。
一つだけ色眼鏡で見られていたのは、私が建築屋の代表だから里山にモデルハウスを作り商売をするのではないか?という事でした。
その気持ちはほとんどなく、純粋に地元の農業を盛り上げようとする気持ちが伝わらずに葛藤していた日を思い出します。
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理想と現実・現実と理想
ここでの暮らしや、農業に興味を持って薬草や家庭菜園にて毎日の食を豊にするというイメージはたっぷりあります。
ただ、私の本業は建築業なのでこの里山でゆったり毎日を過ごすという事はもうしばらくは先の事。
それらを夢見ながら、地元の方達の要望やブランド米に認定されたお米の販売方法や広めるべき戦略を考えていくとどれだけ時間があっても足りない状態です。
まだ建築許可が降りてない頃、完成後の事ばかり考えていました。
ポタジェのような畑にしたりヨガができるように大きなウッドデッキにしたり。
夜は焚火を楽しみながらハンモックでゆったり過ごす。
リタイアするまでは、このような時間はまだまだお預けですね。
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