時間をかけて、手間暇かけて


金沢市の担当者さんから見ると、「またですかー?」と言いたい事が何回あったでしょうか笑


最終的には、地主さんである農事組合法人の代表ご夫婦も一緒に同席いただきました。


そして、かかって半年と言われていた許可は10か月後にようやく目途がついてきました。


農業振興課→農業委員会→建築指導課→景観政策課 etc..


多くの課で計画や図面を見ていただきOKをもらい最終許可がでました。


その場で地元の方達にご連絡して、皆さんと喜びを分かち合うのも束の間。


工事の着工段取りがどんどん進んでいくのでした。




前のページ   次のページ

ルールを変える事は簡単じゃない


今回、とても勉強になったのは行政との関わり方。


地元の方々と、この地で建築してどのように里山を広めていくかという話し合いは沢山しました。


それらをまとめて、行政に提出するのですが中々理解していただけない。


それは、前例の無い事だからだそうです。


前例の無い事は、一旦できません。と回答が来ました。


それでは、どのようにしたら今回の計画は遂行できますか?に対しても明確な回答は来ず、金沢市の担当者さんと話し、資料を提出してそこから県の担当者さんへ。


一つだけ色眼鏡で見られていたのは、私が建築屋の代表だから里山にモデルハウスを作り商売をするのではないか?という事でした。


その気持ちはほとんどなく、純粋に地元の農業を盛り上げようとする気持ちが伝わらずに葛藤していた日を思い出します。




前のページ   次のページ

理想と現実・現実と理想


ここでの暮らしや、農業に興味を持って薬草や家庭菜園にて毎日の食を豊にするというイメージはたっぷりあります。


ただ、私の本業は建築業なのでこの里山でゆったり毎日を過ごすという事はもうしばらくは先の事。


それらを夢見ながら、地元の方達の要望やブランド米に認定されたお米の販売方法や広めるべき戦略を考えていくとどれだけ時間があっても足りない状態です。


まだ建築許可が降りてない頃、完成後の事ばかり考えていました。


ポタジェのような畑にしたりヨガができるように大きなウッドデッキにしたり。


夜は焚火を楽しみながらハンモックでゆったり過ごす。


リタイアするまでは、このような時間はまだまだお預けですね。




前のページ   次のページ

七転び八起き ②


更には行政に理解いただけない壁。


二転三転と建築地を求め、地元の方に理解をしていただくも進めずの状態を見かねて農事組合法人の理事長さんからご自身の農地を提供していただきました。


田には建築できないので宅地への用途変更を許可してもらわねばなりません。


金沢市の農業振興課に半年通い、OKが出るまで十か月そこから農業委員会にて許可が出るまで三か月。


途中、これほどまでして自分の夢の現実化と地元の方々の想いを実現しないといけないのか?と何度も自問自答しました。
が、地元の皆さんと話す度に、私は必要な事をしているのだと言い聞かせ眠り、朝になると不安になる毎日を覚えています。




前のページ   次のページ

七転び八起き ①


私の人生の中でこれほどまでに、壁にぶち当たる案件は経験がありませんでした。お客様でなく、自分の事でしたから大変勉強になりました。


今回の里山では、土地を地主さんから所有権にて購入するのではなく一般定期借地権として51年間借りるというシステムです。


それは、一か所でも地主さんが自由に売買してしまうと大きな施設が建ってしまったり里山の環境を乱す事になりかねないからです。


宅地がとても少ない地域です。重ねて相続されているのはそこで生まれ育っていないお嫁さん達。その方は貸しても好いと仰っていただいてもそこで生まれ育ったご兄弟からのNGがあり建築地が定まらない一年でした。




前のページ   次のページ

カラーマイスター検定


コロナ禍になり、個人の仕事的には出張が少なくなり時間を活用するためにオンラインでの勉強会に参加することも多くなりました。


先週は、日本カラーマイスター協会の主催する『カラーマイスター検定』認定試験に社員6名と一緒にチャレンジしました。

カラーマイスターとは


久しぶりの試験にドキドキと当日を迎えましたが、無事合格となりほっとしてます。
これには、10時間の講習会を受けての試験資格となります。


色の勉強をしっかりしたのは約30年前。。。
子供の頃から、水彩絵の具を混ぜ合わせきれいな色が作れるとパレットを洗いたくなくてずっとその色を眺めていたのを思い出します。
色が好きで英国塗料のFARROW&BALLをインテリアに取り入れるようになり、色やデザインの幅が広がりました。
13年前、お客様の奥様から「この塗料を使いたいんです。」と見せていただいたFARROW&BALLのカラーチャート。
一目見て、私も一目ぼれしました。




そこには、大好きな色が並んでいます。
子供の頃の、自分のパレットに作ったような色がたくさん並びこれを部屋の壁に塗れたらどんなに幸せな気持ちになるだろうと思うとワクワクしました。


早速、日本の総代理店へ問い合わせして、13年間販売代理店としてお客様へご提供させていただいています。
好きな建材(床やキッチンや、塗り壁材にドア等)を扱える家づくりはとても楽しいです。


もちろん、メンテナンスは大切ですから使えない建材もあります。
実際に欧米に出向いて、見て感じる建材はとても魅力的でHouseではなくHomeを掲げる当社の家づくりには欠かせないアイテムばかり。
それらを、センス良くご提案するために勉強とトレーニングはとても大切です。sawano