我が家の終活不動産


私の実家がついに売却され、両親は引っ越す事になりました。
愛知県名古屋市内の実家は国道に面していて、築70年越え。
雨漏りもひどくなってきたころに、80代後半に差し掛かった両親も自由が利かなくなってきました。


姉と兄の三人兄弟で、私以外は名古屋市内に住んでいます。
兄は数年前に自宅を売却して、隣の借家に家族で住んで両親を看てくれていました。
そんな中、両親それぞれが順番に入院することになると急に足腰が弱くなり自立した生活が難しくなってきたのが二年ほど前。


父方の祖父が建てた家を売却して施設に入ったらどうだろう?
と家族内で話が出ても父の回答はNO!
この家でずっと過ごしたいと願うばかりでした。
どこのご家庭でもそうだと思います。
先祖から受け継いだ不動産を売却するのは勇気がいる事です。
私も仕事柄、多くの不動産売却を見てきましたが悪い事ばかりではありません。
父の頭がしっかりしている間に方向性を決めた方がいいと勧めて一年。
近くに居る姉兄からは何を言ってもNOだった父は、遠方に住んでいる末娘の言葉に少しずつ耳を傾けてくれました。
最後は兄と決めたと思いますが、一つの答えが出てよかったです。


これからは同じ市内のマンション12階に住む事が決まり。
高い位置から見る風景を楽しみにしている父にほっとしました。
数日、引っ越しの荷物をまとめるのに姉と作業しましたがモノがありすぎて最初はどこから手を付けるか途方に暮れるばかり。
二日目の午後には見通しもついて、夜中に金沢へ戻ってきました。


これから、空き家は増える一方です。
必ずしも、希望額で売却できるとは限りません。
負の不動産にならないように、私達にできる事を多角的に考えていきたいと思います。 sawano

フィンランドからLOG HOMEがやってくる


今月末にログホームの建方があります。
海に面したロケーションに建つLOG材がフィンランドからやってきます。
輸入は年に一回あるかどうかなので、専任の担当は居ませんので私がやり取りしています。
ヘルシンキより北にある会社なので、サンタクロースの息がかかった山から来るようでコンテナを開けるのが楽しみです。



当社はLOG HOMEから建築を始めました。
私が入社するきっかけとなったのも、LOGを作っている会社だからです。
LOGと言うと、飲食店やペンションのように非日常的な空間のイメージですよね。
木に包まれたLOGで過ごすと、必然的に木の香が身体に沁みついてお子さんを預けている保育士さんから「お父さんは大工さんですか?」なんて質問があるそうです。



今回はパインのラミネート材が来ます。
40畳分のウッドデッキの材料も来ます。
ようやく名古屋港に到着しました。
40ftコンテナの材料は名古屋港で10tトラックに積み替えして、七尾市中島へ到着します。
LOGは広い敷地が無いと荷下ろしできません。


10tトラックがUターンできる場所も必要です。
荷下ろし時の打ち合わせを工事監督と行っていると、いろいろな問題点も出てきます。
大変だけど、輸入住宅は一般在来の現場以上に面白いです。
円安がとても気になりますが、本物の輸入住宅LOG HOMEの荷下ろしから建て方風景はまたご報告します。



七尾湾に面した現場は最高のロケーションです。
当日も晴天になります事を祈って、無事に搬入されますように。 
現場がワクワクするって、楽しい仕事です。 sawano

教えを素直に聞き入る気持ちが大切


今年も残すところ2か月。
一年はとても早いですね。
今日は白山比咩神社 へ工事の安全を祈祷していただく『おついたちまいり』に行ってきました。
会社が定休日ということもあり、いつもより遅い時間の祈祷は人数も多く、バスツアーの方達も沢山いました。



最近は若い方も神社巡りをする方が増えましたね。
コロナの影響もあってか、パワースポット(神社は自然が多いからかな)として伊勢神宮や出雲大社の特集も沢山TVで放映されています。
私は若い頃は全く興味が無く、寒空の初詣さえも躊躇するような人間でした。
しかし、こうして習慣になると行かないわけにはいかず、行けば清々しい気持ちで月の始めを迎えられることに感謝しています。



神社ではお作法があります。
それらは会長から教えていただきました。
今ではTVやYouTube、書籍と欲しい情報は人に聞かなくても身に着ける事ができます。
でも、地域によってはお作法が違う場合もあります。
目上の方から教えていただく事を素直に受け入れて、それを下の世代に教えていく。
そんな社会の循環が今は途絶えつつあることはとても残念です。



山の木々や、農作物や水の事。
幸い私は70代の方達から教えていただく機会が多くあります。
お参りの後に「みんなの畑の会」代表の西田さんのところへ話をしに行くと沢山の事を教えてくださいました。
仕事のやり方も教えていただけます。
人から伝授される事を素直に受け取って、過去からの大切な考えや知識を生かしていきたいですね。 sawano

終活不動産支援機構


「終活」というと若い方は「就活」しか思い浮かばないと思います。
年齢を重ね自分や親のこの先を考える事は悪い事ではありません。
皆様の中にも、身内が使っていた家が空家になっている方も少なくないと思います。



祖父母がしていた農地は誰も耕作してないから荒れているという事も身近にあると思います。
家庭菜園等でやってみたいけど、やり方が判らなかったりご近所さんとの関わり方が判らず結局行かずに草がぼうぼうなんてこともありますよね。



山の管理はもっと大変です。
どこからどこがウチの山なのか?爺ちゃんは知ってたけど、お父さんの代になると曖昧。
近所の方から教えてもらわないと判らないetc…



これらの問題はどこにでもあります。
持ち主さんが県外に居る事も少なくありません。
せっかくの資産(不動産)を相続時にもめる原因にしたくないですよね。
そういった不動産に関する問題を、持ち主様が元気なうちに解決して相続をしっかり行っていこうという機構をこれから発足していきます。


グループ会社のREWISEコーポレーションが事務局となって、ヤマダタッケンも積極的に参加していきますので不
動産に対して困った事がありましたらご相談ください。
専門の司法書士さんや弁護士、税理士の方々をご紹介して解決していける仕組みです。
もちろん、売却に対してもお手伝いします。 sawano

11月3日 津幡町にRE古材専門店OPEN!


D.I.Y. MARKET RE古材専門店
建築いただいたお客様のお母さまからのご依頼で預かりました。
築90年の古民家に人が住まなくなって、数年。
どうしていいか判らない。。。と相談を頂いたのは2年前。
『石川県津幡町平野』津幡町のどのあたりですか?
と質問した会話から始まった今回のプロジェクト。



津端の町から車で数分走り、森林公園の三国キャンプ場入口近くの集落です。
数軒がお住まいされているこの町は、自然豊かでとても神秘的な場所でした。
この場所で生まれ育ったオーナー様から母屋と農作業場、蔵と山一式を預かりました。
さて、これからどうしましょうか?とSDGs推進委員の皆さんとディスカッション。
➀ プライベートサウナ
② 飲食店
③ 民泊
空家を活用した候補は沢山ありましたが、費用と時間がとてもかかりどれも断念。




立派な建物ですが、築年数が経っているだけに、人が安全に過ごせるように改築するとなるとかなりの費用が嵩みます。
まずは、入口から残物を処分させていただき徐々に綺麗になっていく姿は圧巻でした。
どうしても長年住んでいると、物が増えるのは当然です。



人が出入りしていない不動産はとても寂しく思います。
人が行き来して、空気の流れをつくることで不動産は生きてきます。
更に、他で不要となった食器や家財を販売させていただく事で沢山のモノとヒトが行き来できる空間となりました。



これから、この場所でワークショップも不定期ですが行っていきますのでご興味ある方はぜひ遊びにきてください。
11月3日の様子はこちらからご覧ください。 sawano

森のなかへ


9月のイベントが続いた忙しさも落ち着き、10月は里山へ行く時間も取れてきました。
キノコのホダ木が猪に荒らされたと連絡をいただき、整備しに森へ入っていきました。
私は豚汁係。
その場にある焚き木で大きな鍋で作りました!
小雨模様だったりしますが、山はやっぱりいいですね。
気持ちが良いというのは空気の「気」が良いということに通じます。



休日が重なり、前から里山に興味を持っていた友人たちが遊びに来ました。
自宅がご近所になる友人たちです。
同じ環境で毎日過ごしているのですが、里山に来るとやはりリラックスできると感じてます。
昼食を食べて、森のなかへ散歩に出かけました。
森のなかで行われている事を説明したり、植物や獣の話はみんな興味津々です。



この時期は、猪の足跡や土を掘った跡もあり湿った植物の香りを嗅ぐと自然を感じますね。
途中、山主さんから栗拾いをさせてもらいました。
とても大きな栗です。
テンション上がりますね!



別日には、20歳も年下の調香士の友人が来てくれました。
木の皮についたコケの香りも解るほどの嗅覚をもった素敵な女性です。
イベントで利用する木を取りに来たのですが、いろんな視点から森についての話をしてくれて面白かったですね。



今週末14・15日は金沢市内にて「もりのなか テント テン テン ト」のイベントがあります。
こちらの10番ブースにて『Qure aromablend』さんが当社の建築端材を使ったワークショップをしています。
「森のなか」 (qure-aromablend.com)
ぜひお立ち寄りください。



森に入れる環境と、そこにまつわる素敵な人々との時間がとても愛おしく感じます。
ご興味ある方はぜひ遊びに来て下さい。
自然の豊かさと恵みを感じる事ができます。 sawano