2013.06.15 WRITER スタッフ
アメリカ人の家
今回は研修編(Seattle)
ヤマダタッケンとアメリカ住宅の付き合いは1990年6月のLOG HOME輸入から始まり、
もう既に丸23年が経ちました。
実に早いものです。
アメリカはヨーロッパなどとは違い、建国の歴史は2百年と少ししかありませんが、彼らはその分
自分達の建築への拘りには、とても厳しいものがあります。
解りやすく言うと、クルマのレストアみたいもので、そのパーツを使わなければいけない。
それが新築であっても、そのテイストで作るなら、その細かなデザインや、納まり、そして
それに似合う当時に似合ったパーツでなければいけないのです。
ご存知の方も多いと思いますが、Seattleの建築屋さんMr.BJです。
しばらく太陽が丘で建築の指導もしてもらっていました。
その彼ですが、Tacomaに築後60年以上の住宅を所有することになり、完全リフォームの最中だそうです。
彼は後から紹介しますが、デザイナーのMs.ナタリーにカラーリング含め、イメージを依頼し、その打合時の
メモを見せてくれました。
それがこの写真図面です。
↓
当時のデザインに合うカラーを簡単にコピー紙の上から書いています。
とっても淡く良い感じです。
打合せで簡単に早く、お客様に見て頂くときは、この作戦もアリですよね。
下の写真は洗面所のタイルです。
当時流行ったガラスのタイルも選ばれ、白のタイルはサブウェータイルと呼ばれ、地下鉄の駅に
貼られている、要するに昔は大量に出回ったという意味だと思うのですが、それはまた色も形も
シンプルでマジカッコ良いのです。
では今から皆様にそのMs,ナタリーをご紹介します。
彼女には太陽が丘1棟目のモデルでもお世話になりましたが、横で建設中の新モデルPersonでも多くの
アドバイスを頂いています。
仕上げの打合せも今回の目的でした。
打合せの場所ですが、ここはリゾートホテルではありません。彼女のご自宅の庭。
なんと湖に面していて、小型ボートなら常時置いておけるのです。
彼女はさすがアメリカでも有名なデザイナーだけあります。
彼女の作品が載った多くの住宅誌も見せてもらいましたが 唖~然~。
そのナタリーです。
こんな感じでミーティングです
ナタリーとのミーティングでは、先ほども言ったアメリカ人の住宅に対する拘りが、徹底して伺え
ました。例えばPersonはアメリカのクラフトマンという伝統的なスタイルの建物なのですが、その
外観は勿論、ポーチ柱の角度からその仕様、室内ではドア、ノブから水道の蛇口に至るまで、
とことん教えて頂きました。
今後ヤマダタッケンでは彼女のデザインする建物がドンドンと増えていくと思います。
では今度はアメリカ人の一般的な住宅(分譲)を見てみましょう。
この住宅地はSeattleの中心地から40分ほどのところです。価格は3500万円~5000万円
勿論土地もお庭も付いた価格です。
特に注意して見て欲しいのは、まちづくりが出来ていることです。どこかの国のように境界線に
ブロックを積んだりはしなく、どこを見ても自分の庭の様に見えることです。
私達も是非見習いたいですね~。
私も規模は全然違いますが、ヤマダタッケンの太陽が丘は、それに近づけたいのですよ。
次の写真は日本でいうモデルハウスですが、アメリカでは一般的にShow Homeと言われていて、
ショーをするような気持ちで明るく見てもらうためのものです。
ご覧のように、この部屋は高校生の男の子でしょう。
リビング
2階リビング
まあこんな感じなのですが、アメリカという国はクルマや、ステレオは今ひとつかもしれませんが、
住宅に関しては、ランドスケープを含め、デザイン性や基本性能、色のセンス、間取りの取り方に
しても、ダントツ世界一です。
誰が何と言おうとそれは間違いのない事実です。
4、50年以上前からセントラルヒーティングもガレージも当たり前。転がる掃除機も不要。
一階はホテルのロビー的でオープンな雰囲気、しかし2階は客室の様にプライバシーをしっかりと保つ。
まあ書くときりがありませんのでこの辺で終わりにしますが、私だけではなく、ヤマダタッケンも
カントリーベースも本当に好きな連中が集まっています。
これも本当に感謝しなくては。
Mahalo
Yamada Shuji
スタッフ