2024.03.29 WRITER 小浦 篤
年月を経るごとに味わい深くなる住まい
ここでキャンプに使う1本のナイフを紹介します。
ノルウェーのナイフメーカー、HELLEのテマガミというモデルです。
ブッシュクラフトの聖地、北欧のナイフはスカンジグラインドという刃の形状と、刃厚が3mm程度とあまり厚くないことが特徴。
北欧のブッシュクラフトでは、太い木を割るのは斧の役割だから、細かい作業に適しているけど薪割りやチョッピングには向きません。
ヘレのナイフは職人が刃つけはもちろん、木製ハンドルの削り出しから、革のケース(シース)も全てハンドメイドで製作しているナイフです。
カーリーバーチ(白樺のコブ材)特有の複雑な木目や、ハンドル形状も微妙にそれぞれ違って、同じものがふたつとないナイフになります。
よく見ると革シースの縫い目が少し傾いていたりするので、機械で大量に生産する商品に比べて精度は高くないかもしれません。
それを不良品と思うか、手作業の味わいと受け止めるか、人によって好みが分かれるところですね。
木のハンドルや革のシースは、プラスチックやゴムの物と比べて、メンテナンスにも手間が掛かります。
オイルやワックスを塗るたびに色の深みが出て、自分だけの一本に育つのです。
多分、私は10年後もこのシンプルで無駄のない素朴なナイフを飽きることなく、むしろ今より愛着が増して使い続けていると思います。
私はヤマダタッケンの家に住んで18年になります。
塗り壁は職人が手作業で塗っていて、一つと同じ模様になりません。
床も長年使っているうちに傷付いたりへこんだりしますが、暮らしの歴史が刻まれてく感じがしてお気に入りです。
玄関ドアなど屋外の木部は定期的なメンテナンスが必要になります。
めんどうで非効率的かもしれませんが、オイルステインを再塗装して深みが増した木目も、塗装が剥げてきた木の質感も好きなんです。
さっきのナイフと同じく、手入れしながら年月を経ることで味わい深いHOMEになります。
一生暮らすの住まいだからこそ、妥協せず少しくらい高くても大切にしたいものを選びたい。
これからも愛着のあるものと年を重ねていきたいですね。
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小浦 篤
ヤマダタッケンでお家を建て、ご縁があり入社しました。広報として主に広告デザイン・撮影などの仕事をしています。いろんな媒体を通じて、まだ見ぬ未来のお客様へヤマダタッケンの魅力をお届けします。今は趣味だった古いクルマ・バイクを手放してしまい…。いつかまた復活させようと目論んでいます。
ヤマダタッケンでお家を建て、ご縁があり入社しました。広報として主に広告デザイン・撮影などの仕事をしています。いろんな媒体を通じて、まだ見ぬ未来のお客様へヤマダタッケンの魅力をお届けします。今は趣味だった古いクルマ・バイクを手放してしまい…。いつかまた復活させようと目論んでいます。